利食い先行で上値重い相場展開で |
15日の東京株式市場は小幅ながら買い先行スタート。平均株価は前日比12円4銭高の2万2368円12銭で寄り付いた。円安を好感する向きもあるが、前日の大幅高への反動などもあって、上値の重さが意識されるところだ。14日の米国株式市場も反発。トルコリラの下げが一服し新興国への警戒感が後退したことからNYダウは前日比112.22ドル高の2万5299.92ドルと5日ぶりの上昇となった。バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなど金融株を中心に上昇。コカ・コーラやマクドナルドなどもしっかり。シカゴ日経225先物の清算値は大阪比変わらずの2万2320円だった。足下での為替は1ドル=111円20銭台での推移となっている。
主力大型株は小動き。みずほFG【株価】(8411)は前日比20銭安の192円。トヨタ自動車【株価】(7203)は同23円高の6887円、デンソー【株価】(6902)は同31円高の5431円と小高い。ソフトバンク【株価】(9984)は同150円安の1万295円と反落している。半導体関連は米国市場で売られた流れを継続しており、東京エレクトロン【株価】(8035)は同140円安の1万8450円、SUMCO【株価】(3436)は同79円安の2003円と冴えない展開だ。
夏休みということもあり市場参加者が少ないことから、昨日の上昇に対する利食いも強まっている。再投資に向かいたいのは、小さな材料でも大きなトレンドを形成しやすい新興株や中小型株だ。業績が嫌気されて大きく値を落としているメルカリ(4385)も底入れが近そう。株価は前日比60円安の3805円。昨日に3650円で年初来安値を更新しており、今日は下値を試す展開となるだろう。同様にロボットスーツのCYBERDYNE【株価】(7779)も年初来安値で底値圏にある。株価は前日終値変わらずの1125円。下げ続けていたスタートトゥデイ【株価】(3092)も底入れ気配。ゲーム運営のマイネット【株価】(3928)は今期見通しを上方修正しているが、上げ幅は限定的。株価は同3円高の1023円だ。
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