薄商い続くもインフレ到来は必至 |
○...株はいまの間に買っておくべきだと、口が酸っぱくなるほど述べてきた。これだけ石油が値上りし、金も土地も上がってくると先の物価高は避けられない。物価に株は足並みを揃えるというのであれば、物価高、コスト高を悪材料として売られている株は、黙って仕込んでおいて時期を待つのがもっとも理にかなっているはずだ。
○...だが、現実は、薄商いが続き、出来高も20億株を大幅に下回り投機的に動きやすい状態になっており、力強く上値へ突っ走るというような相場ではない。それだけに先物が主導で乱高下タイプだ。原油の値上りがストップしても、円が安くなるという好材料があっても、根強い買いにはつながらない。
○...日本の上場企業の3月決算の結果、平均して7%の増収、3%弱の増益となっており、いまのところ深刻さは感じられないが、これが明年3月期見通しとなるとかなり苦しい。売上高は3%強の増収になるだろうが、利益は逆に6%近い減益予想だ。そのため、業績中心に考えれば買いにくいのは当然だ。
○...しかし、原材料価格の値上りなどから、いつの日にか会社の収益よりも、インフレによる資産の値上りが重視される時がくる。たとえ家賃収入が増えなくても土地や建物の値が上がれば家主はそのほうを喜ぶだろう。問題は、コスト高から、資産価格の増加で経営を考える傾向にいつ変化していくかという点だ。
○...J.フロント 【株価(3086)】の672円に注目したい。昨年9月に大丸と松坂屋が経営統合した会社。これで1兆円企業となり、そごう―西武のミレニアムや、三越―伊勢丹などと並んで1兆円企業の仲間に入った。加えて大丸東京店の移転や松坂屋銀座店の建て替えなど好材料は多い。増収増益。株価だけは昨年の高値の半値だ。
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