円高ドル安に買い安心感 |
○...為替の動向が、再び注目されるようになってきた。これまで米国ではインフレ警戒から利上げ観測が強まり、その結果ドルは強含みとなってきた。ドルが強ければ、円は安くなり、最近では3カ月ぶりに108円台の安値に下がった。日本にとってはおあつらえ向き。輸出産業に明るさが見えてきた。
○...NY株式が伸び悩んでいる一方、消費景気もいまひとつの米国というのに、ドルが強く円が安いなど考えにくいところだが、実際にはドル安になれないお家の事情がある。なにしろ米国の住宅着工数は17年ぶりという低水準。おまけに自動車の売れ行きも悪い。ドルの権威はまさに風前の灯といったところだ。
○...そのドルの権威を守るためにヤセ我慢のドル防衛(?)で必死にドルの下落を防いでいるというのが実情だ。ドル安円高は間違いないだろうと思われていた為替市場で円は思いがけない恩恵に浴しているといったところだろう。そのため、時に東京株式は大きく売られる場面はあっても、「円安が続けば輸出産業は安心」とすぐに買い戻されている。いまの時期まことに有難い話だ。
○...この薄商いのなかで、相場の底が固く、個人投資家にとっても比較的安心して買える裏には、為替のこんな事情がある。おかげで個人投資家の買い意欲も高まっており、6月の株主総会を終った後くらいにはひと相場あるかも知れないという淡い期待も感じられるようになってきた。当分は円の動きに注意しながら押し目を狙いたい。
○...松下電工 【株価(6991)】の1148円に注目したい。全売り上げの3割を占める住宅建材が、住宅着工の減少でマイナスとなり株価は昨年7月の高値1649円から大幅に値下りした。10月から社名も変更し本格再建に着手する。この点を期待したい。
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